加工素材の特徴
加工素材はおおまかに3種類に分けられます。
鋼材

ハイス鋼(SKH51)
金属加工用の工具鋼材です。ドリル等の工具、切削、各種工具に使用されます。
ダイス鋼(SKD11)
プレス金型の主要材料。硬く、耐摩耗性に優れた鋼材です。刃物や工具に使用されます。
ステンレス鋼(SUS)
鉄とクロムの合金。含有するクロムの働きで表面に薄い保護膜を形成するため、サビに強い。他にも加工性・耐熱性に優れ、様々な部品に使用されます。
非鉄金属

アルミニウム
軽くて腐食に強く、加工しやすいのが特徴です。ただし、酸に弱い面も。調理道具、台所用建材を作るのによく用いられます。合金のベースとして利用され、1円玉のようなアルミニウム100%での利用はまれ。
銅
「加工性」「耐腐食性」「導電性」「熱伝導性」「殺菌性」と優れた特徴を多く持ち、生活に欠かせない金属です。
熱伝導性から熱交換器に使われたり、耐腐食性と殺菌性から水まわり部品に。更には導電性の高さから電線等の電気部品に使われます。
ニッケル
耐熱性に優れる金属ですが、空気中の酸素と水分で腐食します。そのためニッケル合金(ステンレス鋼、白銅など)が多く販売されています。加工性に優れ、多くの分野で使われます。耐用年数が長く、リサイクルも盛んです。
合成樹脂

熱硬化性樹脂
熱と圧力で固めるプラスチックです。一度固まると熱にも溶剤にも溶けず、しかも金属より軽いため、金属代替品として機能部品や構造部品として多く使われます。
熱可塑性樹脂
熱で溶け、冷やすと固まるプラスチックです。一般的なプラスチック製品はこちらが利用されています。